ＦＰによるお金の情報まとめ

毎度おなじみ、海外勢の売買情報～。

11月4週(11/20～24)、海外投資家は日本株を先物・現物合計で

4245億円の売り越し！

わりと売ってる～。
これで売り越しは3週連続です。

チャートに重ねるとこんな感じ。
この週は、22000で底打ちしてからの反発局面だったから、買ってるかな？って思ったんだけど…
逆に大きく売っていた…。

ただ、内訳を見ると、現物が2819億円の売り越しに対し、先物が1425億円の売り越しと、先物はそれほどでもないんだよね。
先物が売られていないってことは、それほど心配しなくてもいいような気が…。
9月～10月にかけて買いすぎた分を調整しているだけなんじゃないかなぁ、って印象です。
(逆に、先物が大きく売られ始めると危険信号。相場の動きはだいたい海外勢の先物売買で決まるので…)

個人は484億円の売り越し。
戻すとすかさず売ってくる個人…

信託銀行は790億円の買い越し。

日銀のETF買いは11/20、24と2回、1434億円のお買い上げ。

買ったのは、日銀と信託銀行の公的資金コンビだけだよー。

年間の売買合計金額。

海外投資家は2兆3914億円の買い越し。
個人が4兆9804億円の売り越し。
信託銀行が6424億円の売り越し。

海外勢はあきらかにまた売り始めているんだけど、9月につけたマイナス2兆円まではもう行かないと思うし、落ちてもプラマイゼロまでじゃないかなぁ？
ここは押し目だと思いたいよー。

海外勢の現物買い合計も目先の天井を打って再び下へ…って動きに見えます。
ただ、これも、押し目だと思うんだよね。
ここから総崩れになって底抜けすることはないんじゃない？

前週にやっと買い始めた個人だけど、また売っています

裁定買残
11/24時点で、株数が12億6714万枚(前週比+6862万枚)
金額が2兆8774億円(前週比+2299億円)

はっきりと増えています。
データ上は、海外勢が先物を売っているから、裁定買残も減りそうなものなんだけど…
逆に増えた～。
(裏でこっそり買ってる…？)

裁定買残が下向きにならないうちは強気でいい気がする。

11/29時点では、12億6442万枚と少し減ったけど、ほぼ同じ水準です。

裁定売残
11/24時点で、株数が1億0491万株(前週比+870万株)
金額が3617億円(前週比+324億円)

こちらも増加。
また売り始めている…？
ただ、それほど大きな金額ではないです。

信用買残
11/24時点で、株数が26億8405万枚(前週比+4527万枚)
金額が2兆9073億円(前週比+742億円)

はっきりと増えているよー。
個人の信用取引組は買い始めている！

信用売残
11/24時点で、株数が6億6039万枚(前週比-67万枚)
金額が1兆0498億円(前週比+226億円)

枚数は減ったけど、金額は大きく増加。
うーん、謎の動き…

単価の安いものを買い戻して、値がさ株を売ったってことなのかなぁ？
銀行買い、ファーストリテ売り…みたいな？

騰落レシオ

12/1時点で、
25日が110.28
15日が99.15
10日が134.04

若干過熱感はあるけど、ほぼフラットな状態です。

日経PERは、12/1時点で14.97
ほぼ15なので、ほぼフェアバリューだよー。

EPSは1524.32
前週(11/24)が1524.74だったから、ほぼ変わらず。
決算発表の時期が終わってしまったので、もう動かないです。

今のファンダメンタルズで見ると、今の株価は割高でも割安でもない水準。
まー、でも、来年3月にはEPSは1600くらいまで上がって着地すると思うから、それで計算すると、PER14.26ってことになって、かなり割安になります。
どっちで考えるか、だねぇ。

もっというと、2019年3月期にEPSがどのくらいになるのか？がそろそろ意識され始める…
まぁ、2年先のことだから予想するのは難しいんだけど…
コモディティは最悪期を脱しつつあるし(それはつまり新興国の復調を意味します)、為替に波乱がなければ、企業業績はそんなには悪くならないと思うんだけどなぁ。

ちなみに、2018年はアメリカの中間選挙の年。
どっちが勝つのかはさっぱりわからないけど…
選挙は投票日に向けて警戒で下がって、通過後に上がるのが基本だから、11月にかけて下がって、年末ラリー…って感じになるのかなぁ？

中間選挙の年って、アメリカ株はそれほど調子がよくないことが多いです。
(一番調子のいいのは大統領選の前年。つまり2019年)

空売り比率。

2017/11/27 40.8
2017/11/28 39.8
2017/11/29 38.3
2017/11/30 39
2017/12/1 38

40以下の日が続いています。
海外勢が積極的に空売りを仕掛けている気配はまったくないよー。

寄り付き前の外資系証券の注文動向

2017/11/27 -340
2017/11/28 +350
2017/11/29 -70
2017/11/30 +170
2017/12/1 +120

売り越しの日もあるけど、基本買い越しで、長期資金は引き続き買っているのかなー？って感じ。
売りに転じた気配はまだないです。

シカゴ先物市場の円建て玉。
(感謝祭でデータの更新が遅れたので、今週は2週分)

11/14 135999枚　円ショート→
11/21 122602枚　円ショート→
11/28 110640枚　円ショート

円売りポジションを減らしているよー。
まー、ポジションが膨らみすぎていたからねぇ。
その反動かなぁ。

投機筋は、円安になるのに合わせて、順張りで円売りを仕掛けて、その後、すごすごと撤退する…って動きをくりかえしている…
連戦連敗なんだけど、このまま終わる…なんてことあるのかねー？

ショートとロングを別に見ると、ショートが減って、ロングも減る…って動きです。
全体的にポジションを縮小している感じ。

ユーロのポジションは大きくは動かず。

個人は積み上げた円買いポジションを売り戻しているよー。
今のところ、レンジの動きに賭けた逆張りの個人の大勝利！

まとめ

海外勢がはっきりと売ってる～。

先物はそれほど売られていないし、底抜けすることはないと思うんだけど…
上抜けも難しいかも、って気がしてきた…

日経は22000～23000のボックスみたいな動きになるのかなぁ？

いずれは上に抜けてくれると思うんだけどなー(願望)

アメリカのBEI(ブレークイーブンインフレ率)
下がり気味だったんだけど、また反発しつつあります。

こうして見ると、11月はBEIが右肩下がりだったんだよね。
11月の株が調整局面だったのは、BEIが右肩下がりだったから、ってことで、説明がつきそう。

ここからBEIが上に跳ねてくれたらなー。
株も上がりそうなのに～。

コモディティのインデックス指数であるCRB指数。
上値が重い展開が続いています。
ただ、右肩上がりは終わっていないと思うので、50日線くらいまで調整した後、反転しそうな気がするんだけど…

コモディティが上がれば、インフレ率も上がると思うんだけどな～。

さあ、週明けの相場はどうなるんでしょう？

アメリカの税制改革案がすべてを決めると思っていたのに、フリン前大統領補佐官の爆弾発言でロシアゲートの問題が一気に注目され、全然わからなくなっちゃったよ～。
税制改革案が上院を通過したので、それを好感して上がってくれたらいいんだけど…
材料出尽くしで売られるかもしれないし、うーん…

ただ、ここで材料出尽くしで売られてしまったら、フリン前大統領補佐官の件であわてて売った人が大正解だったってことになるんだよね。
そんなことってあるのかねー？
トランプが大統領に当選した時みたいに、あわてて売った売り方がハメ込まれるパターンもあるんじゃないかなぁ、って思うんだけどなぁ。

上に行くのか、下に行くのか、さっぱりわかんないけど、ボラティリティだけは高くなりそう…
波乱のSQ週だあああああああああ！
Source: かぶみのトホホ株日記