ＦＰによるお金の情報まとめ

海外投資家の売買情報～。

3月4週(3/26～30)、海外投資家は日本株を先物・現物合計で

9366億円の売り越し！

現物は48億円の買い越しだったんだけど、先物は9415億円の売り越し！

先物大量売りが戻ってきたああああああ！

前週(3月3週)、海外勢は先物を1941億円買い越して、9週間ぶりにやっと買い転換したと思ったのに…。
また売るのかよおおおおおおおおおお！
うわあああああああああん！！

日経のチャートに重ねるとこんな感じ
3月4週は、日経が20000前半で底打ちして、一週間で836.44円も切り返した週だったんだけど…

海外勢は戻りをひたすら売り叩いていた！！

個人は1985億円の売り越し
戻りを売っています

一方、信託銀行は5251億円の大量買い越し！

個人と海外勢が売りまくる中で、信託銀行が買いまくっていた！
日経が20000を底に一週間で836円も切り返したのは、なんのこたーない、

年金が配当の再投資で買いまくっただけだったのでは…？

って気配が…

日銀のETF買いは、3/26、3/28の2日間
合計1470億円のお買い上げ

3月は月間で合計8081億円の買い入れ。
日銀がETF買いを始めてから、最大額だったよー。
ちなみに、今回最大額を更新する前に一番多かったのは、2016年9月の8063億円でした。
トランプが大統領に当選する直前…うーん…

2018年年初からの売買合計

海外投資家は8兆7160億円の売り越し
個人は1兆6829億円の買い越し
信託銀行は1兆1176億円の買い越し

海外投資家の売り越し額が10兆円に迫っているよー。
先物だけで6兆0989億円も売っています。
先物をこれだけ大量に売ったのは、たぶん、史上初めてじゃないかなぁ？

海外勢の現物買い合計はほぼ変わらず。

個人はちょっとだけ売っています。

裁定買残
3/30時点で、株数が7億5787万株(前週比+8514万株)
金額は1兆5484億円(前週比+2162億円)

そこそこ増えました。
海外勢が先物を大量に売っていたから、普通なら減るはずなんだけど…。
うーん、ちょっと変な動き

数字が小さくなりすぎてしまっているから、なかなか下がらなくなってきている…ってことなのかなぁ？

4/4時点では、株数が7億8437万株
さらにちょっと増えています。

裁定売残
3/30時点で、株数が3億2804万株(前週比-1442万株)
金額は1兆0962億円(前週比+17億円)

枚数は減ったけど、金額は増えるという謎の動き…
でも、枚数がこれだけはっきりと減ったのは、1月の初め以来だし、天井を打ったかも…感が…
「裁定売残の天井が相場の底」だとしたら、今が底なのかも…？

信用買残
3/30時点で、株数が28億5071万株(前週比-7634万株)
金額は3兆5569億円(前週比-1189億円)

そこそこ減りました。
個人の信用組は、急落する相場に歯向かって、逆張りでドンドン信用買いを膨らませていたんだけど…
ここに来て、天井を打ち始めたような…？
そんな気配が…

個人の信用組がギブアップをし始めたのでは…？って感が…
今回は相場が大幅反転上昇したので、やれやれ売りが出ただけって解釈できると思うんだけど、もし、相場が下がっているにも関わらず信用買いが減り始めたら…危険信号

やっぱり、大量に積み上がった信用買いが期限を迎える、6か月後…10月頃までは相場の本格反転はないんじゃないかなぁ？って思える…

信用売残
3/30時点で、株数が4億8613万株(前週比-6383万株)
金額は7348億円(前週比-2053億円)

信用売残も大きく減ったよー。
謎…
普通、相場が反転上昇した時は、戻りを売られるはずなんだけど…
(配当調整金を払いたくなくて、一時的に買い戻しただけってことなのかなぁ？)

信用売残は、金額ベースではまだそれほどではないんだけど、枚数ベースではちょっと減りすぎているような…。
この水準まで下がってしまうと、もうほとんど買い戻しは期待できないような…？

ある程度、信用売残が積み上がってからでないと、相場の本格反転はない…気がする…

騰落レシオ
4/6時点で、
25日騰落レシオは96.88
15日騰落レシオは95.77
10日騰落レシオは132.18

100前後の高くもなく、低くもなくって数字で動きが止まりつつあります。
うーん…
煮詰まってきている…

先の見通しもシミュレートしてみたけど、しばらくは25日騰落レシオが底打ちラインの60台に到達することはなさそう。

4/6時点で、日経PERは12.69、EPSは1699.57
前週(3/30)時点では、日経PERが12.64、EPSが1697.33だったので、ほぼ変わらずです。

決算シーズンが始まるので、そろそろEPSが動き出すと思うんだけど…
4～5月の決算発表後は、日経EPSのもとになるデータが、今期(2018年3月期)の利益から、来期(2019年3月期)の利益予想に変わるので、EPSは大きく動きます。

来期ベースの日経EPSは結局、どのくらいになるのかなー？

あたしは米税制改革のかさ上げ分を除いて、1割減益で、1440くらいになると予想しているけど…
うーん…
わかんないや

5月中旬には決算が出そろって、数字がはっきりすると思うから、それ待ちだね。

空売り比率

2018/4/2 43.2
2018/4/3 45.5
2018/4/4 42.4
2018/4/5 38.4
2018/4/6 41.8

4/5に久しぶりにはっきりと40以下になったよー。
ただ、他は40以上
なんとなく、3/23に記録した過去最大値の50.3を天井に下がってきている感じはあるんだけど…
海外勢の売り攻勢がまだ完全に終わったかどうかはわかんないです。

一週間の半分以上が40以下になれば、終わったと思えるんだけどなー。

シカゴ先物市場の投機筋の円建て玉
3/27 3668枚　円ショート→4/3 3572枚　円ロング

投機筋の円買い転換きたあああああああああああ！

投機筋のポジションが円買いになったのは、トランプが大統領に当選した2016年11月以来
あの時から始まった円安トレンドは完全に終わった…

ショート、ロングを別に見ると、ロングも減っているんだけど、ショートがそれ以上に減って、ロングに傾いています。
ショートの投げが加速してる！

ただ…
投げまくったおかげで、ショートポジションが44481枚とかなり小さくなってしまったので、これ以上の投げはもう出ないような…？
今の円高は、トランプが当選を決めた時に積み上がったショートポジションの巻き戻しにすぎなくて、積極的にロングを積み上げようって動きはないから、この辺で動きが止まる可能性も…

でも、個人は逆張りで円売りポジションをものすごい勢いで膨らませているから、戻っても個人の売りが頭を抑えてきそうな気がするんだよね…。

投機筋が投げまくった円ショートポジションをまた一転、膨らませる、なんてことは、しばらくはないだろうし…
よくてレンジの動き
もし投機筋が円買い攻勢をかけてきたら、円高に転げ落ちていくだろうし、円高リスクの方が高いと思う。
目線は円高でいいんじゃないかなぁ？

投機筋のユーロポジションは大きくは変わらず。
相場も、投機筋のポジションも動きが止まっています。
しびれを切らした投機筋がそろそろ投げてきそうな気もするんだけど…

今後半年くらいは、
ドル買い
ユーロ売り
円買いになりそうな…
(…という事は、コモディティはキビシイか…)

まとめ

前週(3月3週)、海外勢が久しぶりに先物を買い越したから、「海外勢の買い転換きたああああああ！」と思ったのに…
また、先物を大量売りだよー
ふえええ

まぁ、こういう下落相場では、戻りを売って来ることはよくあるんだけど…
それでも、9415億円の売り越しっていうのは、ちょっと…
うーん…

これが3000億円くらいの売りだったらよかったんだけど、9415億円の先物売りっていうのは、確信がない限り売れない規模だと思う。
3月の配当落ち前後に年金が大量に買うっていうのがわかっていたから、それに売りをぶつけてきた形だよー。

海外勢が前週、先物を買い戻したライン…

日経20000が大底だと思ったんだけど…今回の先物売りを見て、わからなくなっちゃった…

少なくとも上には絶対に抜けないと思う。

今の20000からの反転上昇局面は、年金の買いにすぎなかったので…
年金の買い局面が終わってしまったら、海外勢は売りまくっているし、個人も売っているし、上に行く理由がなにもなくなっちゃうんだよー。

うーん、やっぱり4月SQに向けて崩れるんじゃないかなぁ？
そんな気がしてならないです…

まぁ、短期の動きはわかんないけど…

相場が崩れた時って、

A段階　海外勢が先物を売って、相場が下落
B段階　海外勢が売り買い交錯　相場は膠着
C段階　海外勢が本格的に先物を買い戻し始め、相場が反転上昇

…って、段階を踏んで進んでいくものだから
今はA段階からB段階に進むかどうか、まだはっきりしない、まだA段階かも？って状況なので、本格反転(C段階)はまだまだ先…

とにかく、海外勢が本格的に買い始めない限り、相場の本格反転はないので…
まだまだ戻り売りが正義の相場が続きそう…。

BEIは4/5時点で2.08
2/9につけた安値2.05は割らずに持ちこたえているけど、高値も抜けない、膠着が続いています。

12月FOMC時点の金利予想

年間3回利上げの灰色(200-225)はじりじりと上昇(現在43.4％)

注目なのは、年間4回利上げの黒い線(225-250)が下がりつつあって(20.5％)、
逆に、年間2回利上げの茶色の線(175-200)が反転しつつあること(28.6％)

行き過ぎていたインフレ加速、利上げ加速の予想の巻き戻しが起きているように見えます。

まだそこまで大きな動きにはなっていないから、この動きが続くのかどうかはわからないけど…
インフレ加速、利上げ加速予想の巻き戻しが起こるってことは、米国債が買われるということだから、株は売られる…

コモディティのインデックス、CRB指数

4月に入って、持ち合いを下放れしつつあります
まだ完全に下に放れたわけじゃないし、切り返してまた上に行くかもしれないけど…
要注目！

パラジウムがかなり酷い下げになってきています。

2月に株式相場が大きく崩れた時に、一緒に落っこちて、しばらくは持ち合いを続けていたんだけど、
4月に入って底抜けしちゃって、2段落ちの形に…

まぁ、パラジウムはコモディティのちっちゃな一つに過ぎないし、それが天井を打ったからといって、コモディティ全体がどうにかなるものではないんだけど…
パラジウムは、2016年1月に底を打ってから、2018年1月までずーーーーーーーっと右肩上がりで、コモディティの回復局面を代表するものだったから、それが天井を打ってしまったっていうのは、象徴的だとは思うんだよー。

もしかしたら、コモディティ総崩れの前兆かも…

でもなー、好景気の最終段階っていうのは、リーマンショックの直前もそうだったんだけど、行き場をなくした資金が流れ込んで、コモディティが意味もなく爆上げしやすいんだよねぇ。
なので、落ちてもただの押し目にすぎなくて、猛烈な勢いで再上昇を始めるかも…？って気も少しするのです。

プラチナもパラジウムに引きずられて、落ちています。

パラジウムっていうのは、自動車の排ガス用の触媒に使われていたプラチナが高すぎるので、その代わりに使われ始めた、言ってみれば代用品にすぎなかったんだけど…
それにもかかわらず、この2年ほどでパラジウムの値段が急騰しちゃったせいで、去年の後半には代用品のパラジウムの値段がプラチナよりも高くなるという、わけのわからない状況に…。
(これって、1990年台後半にも同じことが起こりました)

完全にバブルで、今はそれが崩壊しただけ、なんだけど…
そういうバブルの崩壊は伝染しやすいので…

長期チャートを見ると、パラジウムが大きく崩れると、だいたいなにかしらの大きなショックが来ているんだよねぇ。

もっとも、パラジウムっていうのは、ガソリン車の排ガス用の触媒として主に使われるものだから、EV車の普及で用なしになる…っていうのを織り込みに行っているだけかもしれないけど。
とにかく、EV車の普及が原因か、不景気になって需要が減るせいかはわからないけど、ガソリン車は売れなくなっていきそうだ…っていうのを、見越した動きに見えます。

投機筋の米国債売りのポジションがまた増えました。
ちょっと積み上がりすぎのような気がする…

米10年利回りのチャート。
2/21に天井を打ってから、じりじりじと右肩下がりになりつつある…

米国債は一度天井を打つと、2か月くらいは下がりっぱなしになるのが普通だから、4月後半か5月頃までは下なんじゃないかなぁ？

ドイツ10年債利回りはほぼ一直線に下がっています。

日本10年債利回りは、3月後半に底を打って切り返したんだけど、今は持ち合いっぽい動きになっているよー。
ここから、改めて下に行くのか、それとも、上に行くのか
うーん…

米国債利回りは下がりそうだし、日本10年債利回りも下がりそうなんだけどなー。

結局、しばらくは、米国10年債利回りは3％の壁を突破することはできず、ドル高、ユーロ売り、円買いになり、コモディティ安、株は冴えない動きが続く…
…って感じになりそうな気がしています。

それらが逆回転を始めるのは、10月以降じゃないかなぁ？
それまでは寝ているのが一番かも…
Source: かぶみのトホホ株日記