ＦＰによるお金の情報まとめ

海外勢の売買情報～。

7月1週(7/2～6)、海外投資家は日本株を先物・現物合計で

2959億円の売り越し！

内訳は、現物313億円の売り越し、先物2646億円の売り越し
現物の売りは小さくなってきたけど、先物は3週連続で1000億円を超える売り越しです
売りが止まる気配は今のところまだありません。

チャートに重ねるとこんな感じ。
7月1週、日経は一週間で516.37円落ちました。
海外勢が売り越しなのは当然って感じ。

個人は359億円の買い越し
日経が500円も落ちたんだから、もっと逆張りの買いが入ってもおかしくないと思うんだけど、小幅
買う気が失せてきているのかなぁ？

信託銀行は918億円の買い越し

日銀のETF買いは、7/4に1回だけ
705億円のお買い上げ

海外勢の先物売り以外は、みんな買いでした。

2018年年初からの売買金額合計

海外勢は8兆0197億円の売り越し
3月4週につけた8兆7160億円の売り越しまではもう少し距離があるけど、同じくらいの水準までまた落ちてきています。
この辺で跳ね返れば、2番底っぽく見えなくもないんだけど…

個人は4543億円の買い越し
信託銀行は1兆3886億円の買い越し

海外勢の現物買い合計
底を抜けて下に走ったまま

個人はちょっとだけ買い。

裁定買残
7/6時点で、株数が8億5467万株(前週比+1487万株)
金額が1兆8094億円(前週比-78億円)

株数は増えたけど、金額は減ったという、謎の動き
まぁ、どっちも小幅なので、ほぼ動きなしだったって考えていいと思う。
日経が500円も落ちて、海外勢が先物を大きく売り越していたのに、裁定買残の動きが鈍い…

7/11時点では、株数が7億4471万株
1億株以上も減っています
7/6～7/11の間に日経は400円くらい上がっているんだけど、裁定買残は逆に減っている…
なぜ！？
(SQ直前のイレギュラーな動きかもしれないけど)

ただ、7億4000万株というと、今年3月頃にもみ合った水準とほぼ同じなので、この辺で一旦は下げ止まってもおかしくないなーとは思います。

裁定売残
7/6時点で、株数が2億4673万株(前週比+1153万株)
金額が8331億円(前週比+165億円)

地味に増え続けているよー
先物売りが続いている感じ

裁定買残金額を裁定売残金額で割った裁定倍率が2.17倍にまで下がってしまったし、もうそんなにも売り余地があるとは思えないんだけど。
裁定売残が天井を打ったところが、株価の大底になると思うんだけどなぁ

7/11時点では、2億6184万株
さらに増えています
日経は400円くらい上がったのに～

信用買残
7/6時点で、株数が27億2003万株(前週比-1億0024万株)
金額が3兆2191億円(前週比-1005億円)

ガクーーーーっと減ったよー
日経が500円落ちたのに、逆張りの買いが入るどころか、逆に売られている！
信用の投げ売りが始まった～

1月の高値でつかまった信用買いの期日がそろそろ来ているので、そのせいだと思う。
でも、逆に言うと、今を過ぎると、徐々に需給はよくなってくるはず。

信用買残はしばらくは減少し続けるんじゃないかなぁ？

信用売残
7/6時点で、株数が4億9578万株(前週比-1512万株)
金額が7310億円(前週比-261億円)

信用売残も減りました。
相場が下がったので、売りの買い戻しが入る、これはふつうの動き。
たぶん、信用売り残は底を打った気がする…

騰落レシオ
7/13時点で
25日騰落レシオが80.73
15日騰落レシオが83.48
10日騰落レシオが83.01

この一週間、日経はほぼ上がりっぱなしだったんだけど、騰落レシオはそれほど戻していません。
(抜けたデータがほぼ全面高だったので)

25日騰落レシオは7/12の76.26が直近の安値で、60台まではギリギリ突っ込まなかったので、底入れかどうか微妙なんだけど…
15日騰落レシオは7/5に55.86と底入れを示唆する50台まで突っ込んでから切り返しているので、底入れっぽくはあります。

7/13時点で
日経PERは13.31、日経EPSは1697.77
前週(7/6)時点は、日経PERが13.01、日経EPSが1674.72でした。

日経が上がったので、PERが上がるのは順当

EPSが上がったのは、決算発表がちょこちょこ始まっていて、上方修正をする企業が増えているからかなぁ？
ドル円が円安方向に走ってしまったし、外需企業の決算が始まったら、さらにEPSは伸びそう。
(今の外需企業の想定為替レートがドル円105円くらいだから、今の水準、ドル円112円くらいはかなりの増益になりそうだよー)
EPSが1700を超えるのは時間の問題かと。

現在のEPSで計算した日経の適正レンジは23768.78～27164.32

今は需給が悪いし、貿易戦争懸念とかもあって上値が抑えつけられているけど、上がり始めると25000くらいまで一気に走ってもおかしくないなーとは思う。

空売り比率

2018/7/9 40.6
2018/7/10 43.4
2018/7/11 45.8
2018/7/12 44.3
2018/7/13 39.7

木曜日までは40以上だったんだけど、最終日の金曜日はギリギリ40以下！
SQの特殊事情かもしれないし、天井を打ったかどうかはまだわかんないけど、来週の動きに注目

シカゴ先物市場の投機筋のポジションは、前週は独立記念日のお休みでデータの更新がなかったので、まとめて2週分です。

シカゴ先物市場の投機筋の円建て玉
6/26 34221　円ショート→7/10 39832 円ショート
少し円売りに傾いたけど、大きな動きではないです。
投機筋の円売りが本気なのかどうかまだ判断がつかない…

ドル円は7/11を境にレンジを上放れして走ったので、来週の投機筋のポジションに注目だねー。
来週、円売りポジがドカーーーンと増えているようなら、投機筋がまた円売りに賭け始めたって考えてよさそう

ドル円は115円…もしかしたら120円近くまで行く可能性が！

ショートロングを別にみると、ショートもロングもどっちも同じくらい増えています。
円売り派と円買い派で激しいデッドヒートが！！

投機筋のユーロ買いはじりじりと減っています。
売りポジはほとんど変わっていないけど、買いポジがどんどん減っている…

2017年の春くらいからユーロ買いを仕掛け始めた投機筋がポジションを閉じているよー。

ユーロドルは、投機筋がユーロ買いのポジションを閉じたことでユーロ売りドル買いに
ドル円は、投機筋が円売りのポジションを増やし始めたことで円売りドル買いに

同じドル買いだけど、ちょっと事情が違うような…？

ドルインデックスのポジションはほぼ変わらず。
うーん
なんとも言えない…

まとめ

7月1週の海外勢はあいかわらず売り
この一週間、日経はSQに向けてものすごい勢いで上がったけど…
データからは海外勢が大きく買い始めたっていうのは、まだ読み取れないです。

むしろ、7/11時点の裁定買残は大きく減少しているし、先物を売ってる気配も…
(ただ、これはSQ週の特殊事情かもしれないので、なんとも言えないです)

今の日経の怒涛の反転上昇は、はたしてホンモノなのか！？

うーん…
まだ判断がつかない

上がっているのは指数銘柄ばかりで、他の多くの個別株は底をはいずったままだし、騙しの可能性はあると思うんだけど、ドル円が上に走っちゃっているのがね～。
日経の反転上昇が騙しだったから、ドル円の上抜けも騙しってことになるわけで…
あの形で上に放れて、騙しってあるのかねー？

ドル円のチャート
高値持ち合いからの上放れ！
めちゃくちゃ強い形

ちなみにTOPIXはこんな感じ
一目の雲を割ってはっきりと下に走って、まだ雲の中(上)に復帰できていません
こういう形になると、普通、雲の上には復帰できないものなんだけど…
うーん…

来週のデータ次第かな…
海外勢がドカンと先物を買い戻していて(もしかしたら、SQの特殊事情で大きく売り越しになってるかもしれないけど、どちらにしろ大きな動きだったらOK)、シカゴ先物の円建て玉が大きく円安方向に振れていたら、今年の底は打ったと考えていいと思う。

信用買残のところにも書いたけど、1月の高値でつかまった信用買いが返済期日を迎えるので、そろそろ需給が良くなってくるはず。
ここで持ちこたえれば、徐々に上向いてくるはず…
逆に落ちると厳しいけど…

8月に21000以上を維持して終わったら、もう大丈夫じゃないかなぁ？
9月10月はまだ上値が重いと思うけど、11月の中間選挙後に上に走ると思う。
もしかしたら、年末に日経25000も夢ではないかも？
(盛りすぎ？笑)

思ったんだけど、2月に急落してSQが安値で決まって、7月のSQを境に急反発って形は、2016年と同じ動きのような…
あたしは2015年8月～2016年2月をくりかえしていると思っていたんだけど、そうじゃなくて、2016年2月～2016年7月だったのかも…

BEIは7/12時点で2.10
直近は少し下がっているけど、レンジの範囲内。
大きな動きにはなっていません

12月FOMC時点の金利予想
7/14時点で

年間利上げ2回(後0回)の175-200(紫)が4.8％
年間利上げ3回(後1回)の200-225(茶色)が39.0％
年間利上げ4回(後2回)の225-250(灰色)が52.8％
年間利上げ5回(後3回)の250-275(黒)が3.4％

年間4回利上げがコンセンサスになりつつあります。

9月のFOMC(9/18)前に、もう一度くらい、年間4回利上げするのかどうか？ってことで、相場がゆれそうな気がするんだけど…
結局は4回することになると思う。

アメリカ10年債利回りのチャート。
5月の安値(2.790％くらい)は割らずに持ちこたえています。

割って下に走ると株は下
逆に、切り返して上に行けば、株も上
さあ、どっちでしょう？

ドイツ10年債利回りも同じ形
5月の安値はギリギリ割らずに持ちこたえているよー。

ただ、フランス10年債を見ると割っちゃっているので、ドイツも割る可能性が…

日本10年債はなぜか急反発しています
5月の安値を割らずに切り返した形に。
ただ、日本10年債は日銀のイールドカーブコントロールで狭い狭いレンジの動きだし、ちょっとしたことで跳ね上がって騙しも多いので、これで完全に底を打ったかどうかはわかんないです。

S&P500が戻りの高値をブレイクして上に走って、日経の大幅反発がホンモノで、ドル円の上放れもホンモノなら、米国債利回りは上がると思うんだけどな～。
まだ何とも言えない…

CRB指数はどうなるんでしょう？
2番底を打ったのかなぁ？
Source: かぶみのトホホ株日記