ＦＰによるお金の情報まとめ

海外勢の売買情報～。

9月1週(9/4～8)、海外投資家は日本株を先物・現物合計で、

4008億円の売り越し

現物が2948億円の売り越し、先物が1059億円の売り越し。
どっちも売り越しー。
前週(8月5週)、先物が久しぶりに買い越しになったので、今週はどうなんだろうなーって思っていたら、普通に売り越しでした…
むぅ…

日経のチャートに重ねるとこんな感じ。

9月1週は一週間で日経が416.65円落っこちたし、まぁ、海外勢が売っていて当然ではあります。
最終日がSQだったから、それに向けて仕掛け的に売られたのかなー？とも思う。

個人は1646億円の大幅買い越し！
これだけ買ったのは3月4週以来！

信託銀行は303億円の売り越し。

海外勢が売って、個人が買いまくる展開でした。

日銀は9/4、5、6と3日連続の買い越し。合計2217億円のお買い上げ！
9月に入って一回の買い入れ額が733億円から739億円にちょっとだけ増額されました。
んー、結局、微調整しているだけなのかなー？

2017年の売買合計

海外投資家は2兆2172億円の売り越し。
個人は2兆1937億円の売り越し
信託銀行は558億円の買い越し。

海外投資家の売りが、個人と同じくらいになっちゃいました…
海外投資家と個人で今年の売り越し王決定戦みたいになっているよー。

海外勢の現物買い合計。
ちょっと減り。

個人の現物買い合計。
ちょっとだけ増。

裁定買残
9/8時点で、株数が8億2122万株(前週比-3101万株)
金額が1兆3742億円(前週比-1203億円)

そこそこ減り。
前週、少し戻したから底打ちしたかな？と思ったら、底抜けた…。
海外勢が先物を売ってるなーって感じです。

9/13時点は、9億2335万株
かなり戻しているよー。
SQ以降、先物が買い戻されているっていうのが、データから読み取れます。

裁定売残
9/8時点で、株数は2億1466万株(前週比-1288万株)
金額は5421億円(前週比-101億円)

久しぶりに減ったよー。
天井を打ったかどうかは…？
うーん…
(SQだったから減っただけかも？)

裁定売残が天井を打ったところが、株の底だと思うんだけどなー。

信用買残
9/8時点で、株数は31億3353万株(前週比-5980万株)
金額は、2兆6858億円(前週比-231億円)

ありゃりゃ減っちゃった。
普通、株が下がっている局面では逆張り買いが入って信用買残は増えるものなんだけど、今回は逆に減ったよー。
新興の調子がよくなかったからなのかなぁ？

信用売残
9/8時点で、株数が7億9724万株(前週比-1106万株)
金額が9138億円(前週比-236億円)

信用売残も減りました。
株が下がると信用売残が減る…いつものパターン。
でも、まだ減り切った、って感じではないよー。

騰落レシオ
9/15時点で、25日騰落レシオが112.12
15日が123.68
10日が109.03

100くらいでフラフラした動きが続いていたけど、上に行きつつあるような…？
でも、まだ過熱感がある、ってほどではありません。

日経PER
9/15時点で14.06
前週(9/8)が13.69だったから、だいぶと戻しました。

EPSは1416.04
前週の1407.95から少しアップ

株価が上がるのに合わせて、PERも上がってきているけど、まだ14くらいで安値です。

今のEPSで計算した日経の適正レンジは
19824.56～22656.64

どんなに落ちても割らないだろうライン(PER13)は
18408.52

空売り比率

2017/9/11 39.4
2017/9/12 37.4
2017/9/13 36.9
2017/9/14 39
2017/9/15 36.3

今までずーーーっと40超えが続いていたけど、9/11以降、40割れ！
はっきりと下がっています。

9/11が転換点だった？

外資系証券の寄り付き前注文動向

2017/9/11 420
2017/9/12 40
2017/9/13 -10
2017/9/14 70
2017/9/15 300

9/13を除いて、全部買い越し！
こちらも空売り比率と同じく、9/11を境に買われ始めた…？

シカゴ先物市場の投機筋の円建て玉。
9/5 72945枚 円ショート→9/12 57297枚 円ショート
円売りポジションがまた減りはじめています。

9/11以降、円安になってきているから、投機筋が円を売っているのかな？と思ったんだけど…
逆に、買っていた…
(まぁ、9/5～9/8までは円高だったから、その数字が強く出ているのかもしれないけど…)

ロングとショートを別々に見ても、ロングも減っているんだけど、ショートが120230→97939と大幅減。
この位置で円売りポジションを減らすってことは、完全に損切りだよー。
投機筋が円売りをあきらめつつあるようにも見える…

まだわかんないけど。
来週の数字次第…かな？

ユーロの建て玉は高いところで、増えもせず減りもせずって感じが続いています。
積極的に買わなくても、ユーロ高が進行している今の状況は、投機筋にとっては笑いが止まらないだろうな～。

個人はまた円を買い始めています。

まとめ

9月1週は、海外勢は売り。
でも、これはSQ事情かも…？

空売り比率や寄り付き前の注文動向や、最新の裁定買残の数字を見ると、9/11以降は海外勢は買い転換しているっぽい？
SQ底っぽい動きに…
ただ、これがまだまだ続くかは…？うーん。わかんない。

今の円安株高は、米国債が売られているのが原因で、米国債が売られているのは、9月のFOMCにむけたポジション調整に過ぎない気がするから…
いつものように、「金融引き締めのあるFOMCに向けて米国債が売られ、通過後に底打ち反転」って動きになったら、円安と株高もFOMCで打ち止めってことになりそうな気がしています。

ただ、もしかしたら…
もうちょっと長期の、インフレ率の高まりを意識した動きなのかも？って可能性はあるんだよねー。

期待インフレ率を示すBEI(ブレークイーブンインフレ率)はあきらかに上向きに動き始めています。
2016年の9月10月頃の動きとそっくり。
年末にかけて、期待インフレ率は上がっていくんじゃないかなぁ？と。

コモディティの価格を示すCRB指数も上に放れつつあります
(原油が50ドルを超えつつあるから、だけどね)

やっぱり年末にかけてはインフレ率がそこそこ高まってくるんじゃないかなぁ？と、あたしは思うんだけどなー。

FedWatchを見ると、
12月の利上げ確率が、一週間前は31.0％だったけど、急上昇して今55.6％だよー。
(今の時点で50％を超えているってことは、「やる」ってことじゃないかなぁ？と思う。70％を超えてくると確実にある)

8月CPIが上振れ(前年比で予想+1.8％のところ、結果+1.9％でした)したのが、大きかったと思う。
9月もガソリン値段が上がっているみたいだし、来月発表される9月CPIも上振れする可能性が高いです。

弱いインフレ指標が続いたことから、12月の利上げはないって見方が増えてきていたんだけど…
それがまた逆回転しはじめているような…？

インフレが意識されるってことは、米国債が売られるってことで、円安株高になるってこと！

そうなるといいなー。

Source: かぶみのトホホ株日記