ＦＰによるお金の情報まとめ

海外勢の売買情報だよー。

9月2週(9/11～15)、海外投資家は日本株を先物・現物合計で

8273億円の買い越し！

大幅買い越しきたあああああああああああ！！

……と叫びつつも、まぁ、9月2週は一週間で日経が634円も上がったので、海外勢がバカ買いしているのはわかっていたのだけど……
問題はその中身！

現物が4172億円の売り越しに対し…

先物が1兆2446億円の買い越し！

なんじゃこの先物爆買いはあああああああああ！！

ちょっと衝撃的な数字だよ！
1兆2446億円の先物買いって……

あたしが海外勢の記録を付け始めた2015年5月以降で最大の買い越し額！
一週間で1兆円売ったことは数回あったけど、1兆円買ったことはなかった…

海外勢が6月以降に売り越した先物の合計が1兆4760億円だから、それを一週間でほぼ買い戻しちゃったってことです。

しかも、現物は4172億円の大幅売り越しなんだよね
現物がこれだけ売られているにもかかわらず、先物だけ超大幅買い越し！

現物が売られて、先物が買われる、っていうのは、相場が底打ちする時のパターンではあるので、動き自体は不思議ではないのだけど…
(例えば、2016年2月に相場が底打ちした時も現物は売られていたんだけど、先物が大幅に買い越しになって、底打ちでした)

しかし、1兆2446億円って先物買いの額が……

すさまじいインパクト……

なにかとんでもないことが起こりそうな…？

その前ぶれのような…？

いったい何が起こるんだあああああああああ！！

チャートに重ねるとこんな感じ。

一週間に634円も日経が跳ねたのは、海外勢が先物を買いまくったのが原因でした！

先物を買うってことは、海外勢はこれから指数が上がるって見ているということだから、期待したいんだけど…
短期的なものかもしれないし、判断がむずかしい！

個人投資家は6198億円の超大幅売り越し！
一週間でこれだけ売りまくったのは2016年7月2週以来だよー。
ブレグジットで大底を打って、大反発した時！

信託銀行も1510億円の大幅売り越し。

日銀買いはなし。

海外勢も現物は大幅売り越し
買ったのは先物だけ。

海外勢の先物買いVSその他全部売りの戦いに！

2017年の合計売買額。

海外勢は1兆3899億円の売り越し。
個人は2兆8135億円の売り越し。
信託銀行は952億円の売り越し。

海外勢がV字で持ち直しているよー。
またプラマイゼロくらいまで戻すのかー？？

海外勢の現物買い合計額。
現物は大幅売り越しだったので下。

個人も売りまくって下。

裁定買残
9/15時点で、株数が10億1089万株(前週比+1億8967万株)
金額が1兆7035億円(前週比+3293億円)

大幅増加来たあああああああああ！！

海外勢が先物を買いまくったのが、裁定買残の数字にもはっきりと出ています。
(どっかのニュースで証券会社の自己売買部門の買い越しが多かった、日銀のETF買いを示しているって書いてあったけど、いやいや、証券会社の自己売買部門は主に裁定取引だから！日銀のETF買いでも増えるけど、主に海外勢の先物買いで増えるものだよー)

9/20時点では、11億2165万株
さらに大幅に増えています！

海外勢の先物買いが止まっていないのを示しているよー。

最近、夜間の先物がやたらと強いのは、海外勢が先物を買いまくっているってことかぁ…。
このまま先物を買いまくって押し切るのか、それとも、売りの買い戻しにすぎなくて、それが一巡したらまた沈むのか。
うーむ…

裁定売残
9/15時点で、株数が2億2311万株(前週比+844万株)
金額が5819億円(前週比+397億円)

裁定売残も増えているよー。
でも、裁定買残の爆増えっぷりに比べたら、小さく見える…

信用買残
9/15時点で、株数が30億9250万株(前週比-4102万株)
金額が2兆5939億円(前週比-919億円)

そこそこ減。
個人は戻り売り。

信用売残
9/15時点で、株数が8億5034万株(前週比+5310万株)
金額が1兆111億円(前週比+973億円)

大幅増！
戻りを空売りしているよー。

個人は完全に戻り売り目線だねぇ。

騰落レシオ

9/22時点で、25日騰落レシオが113.17
15日が114.29
10日が141.02

少し上がってきたけど、まだまだ過熱感が強いってほどではありません。

日経PERは9/22時点で14.35
そこそこ上がってきたけど、まだ14台。
ファンダメンタルズで考えれば、とんでもない安値から少し戻した程度です。

EPSは1414.39
前週(9/15)が1416.04だったから、少し下がったけど、誤差。

今のEPSで計算したフェアバリュー(PER15)は21215.85
適正レンジは19801.46～22630.24

これを見ると、2万1000くらいまで駆け上がっても全然不思議じゃないんだけどなー。

空売り比率

2017/9/19 34.4
2017/9/20 37
2017/9/21 40
2017/9/22 40.6

30台に落ちていた空売り比率だけど、FOMC(9/21)以降、また40台に戻っています。
う……これを見ると、FOMCが転換点になったかな？って思ってしまう。

外資系証券の寄り付き前注文動向

2017/9/19 130
2017/9/20 1,270
2017/9/21 430
2017/9/22 490

オール買い越し！
しかも、9/20は1270万株の大幅買い越しだよー！
9/7くらいから、寄り付き前注文動向はあきらかにプラスが増えてきています。

海外の長期資金は買ってきている…？

シカゴ先物市場の投機筋の円建て玉
9/12 57297枚 円ショート→9/19 51322枚 円ショート

円売りポジションが続減。

あれーーー？？
9/12～19っていうと、ドル円が109円から112円近くまでぶっ飛んだ時だし、絶対に投機筋が円売りを仕掛けたんだと思っていたのに…
逆に、円買いに動いていた…
(ロングとショートを別々に見ても、ロングが増えて、ショートが減る…完全に円買いの動き)

んんん？
これはどういう事だろう…？？

投機筋のユーロ買いのポジションが大きく減少！
これは、今までにない動き。

ユーロ高相場が一旦は終わる…かも？
(という事は、ドル高になる？)
まだわかんないけど！

個人はドル円の戻りを売っているよー。
徹底的に戻り売り目線。

まとめ

9月2週はなんといっても、海外勢の先物爆買い！！
これをどう考えるか？

短期的なものなのか、それとも、長期を見据えた先物買いなのか。
うーん…

目先はFOMC天井だと思っていたんだけど、このまま海外勢が先物買いで押し切る可能性もゼロではない気がしてきた…。
どうするつもりだー？海外勢！

めちゃくちゃ買われているのは先物だけで、現物は売り越しだし、シカゴ先物のポジションを見ても、投機筋は円売りポジションを縮小しているし、米国債を大きく売り越す気配もまったくない…
なんか、先物買いだけが先走っているような…そんな印象…
どうなるんだーーーー？？

結局は、米国債次第だと思うんだけど…

米国債が売られたら、ドル円が円安に振れて、日本株は上がる
逆に、米国債が買われたら、ドル円が円高に振れて、日本株は下がる

そして、米国債は、アメリカのインフレ動向次第。

アメリカのBEI(ブレークイーブンインフレ率)のグラフ。
目先はちょっと落ちているんだけど、6月に底打ちして、右肩上がりの動きは継続中だし、このまま年末までは上だと思うんだけどなー。

インフレ率が上がるということは、米国債が売られるということで、ドル円が円安に振れて、日本株は上がる…はず。

問題はきっかけなんだよねー。
うーん…

目先の注目は、10/6の雇用統計と10/13の米CPIの発表かなぁ？
インフレが加速しはじめているのが確認されて、米国債が売られ始める、っていうのが理想！
(ただ、いい数字が出て素直に売られるっていうのは、あまりにも普通過ぎるから、例えば、雇用統計でいえば、非農業部門雇用者数はすごく悪いんだけど、賃金上昇だけはいい、みたいな、強弱合わせた指標になって、売られるのが理想かなー？)

FedWatchによると、現時点で12月の利上げ確率は72.8％
(一時は80％近くまで上がっていました)
一か月前は32.5％だったのに、すごい急上昇っぷりだよー

この数字から判断すると、12月の利上げはまちがいなくある…と思う。
…ということは、12月の利上げに向けて、また円安株高のラリーになるってことだから、結局、今年もいつものように年末ラリーになって終わるんじゃないかなぁ？
Source: かぶみのトホホ株日記